信長

声優:原田 正夫
個人データ
名前滅界覇王信長(めっかいはおうのぶなが)
年齢49歳
流派古式天魔流
身長210cm
体重102kg
舞台黄金城
武器神剣“封の剣”
 覇王の正体とは三百年前の武将・信長であった。己の一族との戦いの中、蘭丸の血によって黄金城を解封したものの、入城の直前、智知将光秀の裏切りによって重症を負い、気がついた時には城もろとも封印されていた。封印を解くために己の末裔を探し出し、その血の力によって黄金城を解放することを目論む。
 黄金城解放…。だが、そこに立っていたのは蘭丸ではなく、覇王を倒すためにあえて封印を解いた己の末裔の一人だった…。

公式ストーリー−覇王入城−
 燃え盛る暗土(安土)城の天守閣には、この国時叛宮の実質的支配者、滅界覇王信長にその寵臣・光輝神楽蘭丸、そして覇王信長の忠実なる家臣・智知将光秀の3人と、彼らの手勢だった者の屍が転がっているだけかのように見える。だが、そこでは信長の腰にある封の剣を奪い返そうとする「己」の一族との熾烈な闘いが繰り広げられていた。
 忍びの真祖ともされる「己」は、信長たちの前に姿を現さずに、天井裏から、あるいは炎をぬって、そしてあるいは影の中から襲いかかりすぐに消える。一撃離脱の戦法でじわじわと信長たちを狩り立てる。恐らくは十人いや、それ以上の追手が目に見えぬところに潜んでいるのだろう。眼前に立ちはだかる百人の敵を斬ることよりも、姿を見せぬこの追手たちとの闘いの方が、信長にとっては苦しかった。部下たちは一人倒れ、二人倒れ…最後に残った二人も、すでに肩で息をしている。
「…くくっ…さすがにちいとつらいかのう」
 信長がつぶやく。
「…何を仰せられる。この光秀と蘭丸、何としてもお館様を守りぬきましょうぞ」
 光秀が精一杯の強がりをいう。この暴虐な主君の弱音を聞くなど、初めてのことだった。
(とはいえ、お館様も蘭丸も限界か…おそらく十人衆がきているな…。よりにもよって己の者に倒されるとは…。いや、これも運命…これでよいのだ…)
 光秀は信長と蘭丸の盾となるように体を乗り出した。次に己の刃に倒れるのは自分だと思っていた。何もない空間に対して構えをとる。次の一撃、自らの首と引き換えに一人は道連れにするつもりであった。
 信長もまた光秀の覚悟を悟り、ふらふらになっている蘭丸の肩を抱く。しかし、次の追手は彼らの背後、何もないはずの壁から襲いかかってきた。咄嗟に信長が斬り払う。真っ二つにされた追手の返り血が、覇王の体に降りかかった時、腰の鞘に納めたもう一つの剣がほのかに輝きはじめた。
(血か…? 生きた者の?いや、あるいは……己か!)
 手がかりはつかんだ。だが、今のこの絶望的な状況ではそれを試みる余裕はない。神出鬼没の敵を相手に、破壊の権化とすら呼ばれた信長も今や満身創痍であった。封の剣の輝きも薄れてしまっている。
(ようやく手がかりを得たというのに…我が天運もここまでか…)
 封の剣を見つめ、悔しさに震える信長。その手をぐいと握った者がいる。
(?)
 その細く白い腕の持ち主と目があった瞬間、信長の腕に、今まで何度も味わった感覚、肉を貫く感覚が伝わってきた。
「蘭丸!」
 蘭丸は封の剣を持ったままの信長の手を、自らの胸に突き立てていた。
「お館様…おゆきください…黄金…城へ…」
 胸から大量の血を噴き出しながら蘭丸の体が倒れ込む。咄嗟に蘭丸の体を支えた信長には何が起こっているのか分からなかった。
「覚悟!」
 そのスキを見逃さず信長めがけて己の追手が斬りかかる。
「お館様!」
 はっ、と光秀が反応するが、遅かった…。確実にその刃は覇王の首をはねたかと思えた…が、追手の体は光り輝く壁によってはじき返されてしまった。
「!」
 追手に驚愕の色が走った。蘭丸の血を浴びた封の剣から発せられた光は覇王たちの周囲に広がり、信長、光秀、そして蘭丸の亡骸を包むと同時に、僅かに床面から浮き上がらせていた。黄金城の解放である。蘭丸の血に反応し、ついに黄金城への道が開かれたのであった。このままでは史上最も稀な暴君の手に黄金城が渡ってしまう…。だが、この瞬間を最も待ち望んでいたはずの信長は、なおも蘭丸の屍を抱え呆然としているのみであった。すでにどのような理由で黄金城の鍵が開かれたのかを考えることもできない。ただその腕の中で冷たくなっていく最愛の寵臣を見つめている。
 剣を手に入れて以来、法力、霊力、陰陽術、贄など、ありとあらゆる方法を試みた。血の試みももちろんおこなった…。何百人もの血が封の剣に注がれたが、それはすべて無駄に終わっていた。恐らく己の一族の血のみが封の剣を発動させる鍵であったのだ。それに気づいていれば…あの、己を裏切った男、烏丸(それは蘭丸の父だったのだが)を斬った時に、この剣で斬っていれば…。信長の心は悔恨の念に満ちていた。彼の生涯を通してその胸を焦がし続けた黄金城の力を手に入れた喜びなど微塵もなく、それと引き換えに失われたただ一人の、ほんの小さな安らぎを与えてくれた者への思いだった。
(蘭丸…蘭丸…蘭……ぐ…)
 鈍い音とともに信長の胸に激痛が走り、初めて彼は我に返った。
「光…ひ…で…」
 最後の最後まで信長を守り続けてきた光秀の刀が、背中から信長の胸を貫いていた。彼もまた、世に紛れて生きる己の一人であった。
「…ご容赦を…」
 今まで彼らを追いつめていた己の一族の精鋭・天嶺十人衆…その最後の一人、天智こそが光秀のもう一つの姿であった。入城の方法が不明なままならば、信長への忠義に従いこの場所でともに果てようと思っていた。だが、黄金城への道が開かれてしまった時、本来の使命に従うことを選んだのだ。
「ぬおおおおおお!」
 どこにそんな力が残されていたのか、その胸板に光秀の刀を突き立てたまま、覇王は光秀の体を弾き飛ばし、仁王立ちとなった。
「天聖の龍叉! 天舞の不知火! 天嶺十人衆よ! いるならば姿を見せよ!!」
 鬼神のごとき形相で信長が叫ぶ。信長を包む光球を取り囲むように己の一族が姿を現す。十人衆の上で己の一族をたばねる天聖の龍叉、十人衆の天和・和の介、天牙・雷蔵、天紅・春霞、天剛・大仙、天明・孔凰、天火・一右衛門、天翔・斬華、そして天舞・不知火、配下の忍びたち…。彼らも普段は人に紛れて生きてきた。精鋭・十人衆同士でも、この覇王追討が初対面の者もいる。
「久しいな…不知火…。貴様…ぐ…まだわからぬか! この不浄の世界を救うには、強大な力こそが必要なのだ! ぬしらただ見ているだけの腰抜けが何をした!」
 不知火が静かに応える。
「黄金城の力、あの強大すぎる力は人の手に渡すことはできない。何人たりともな…。お前にも分かるはずだ。滅界覇王…いや、天魔・信長よ…」
 信長もまた、己の一族の血を引いていた。光秀さえもしらぬ事実であった。
「ふっ…変わらんな…。所詮お前らは何千年も前の亡霊の遺言を守り続ける墓守にすぎぬ! 我は不滅なり! 千度この体が焼かれようと、必ずや力を手に入れてみせる!」
「くるがいい、信長よ。ならばわれら千度生まれ変わって貴様を封ずる!」
 不知火がいい放つ。仮にこのまま黄金城に入り命を取り留めたとしても、黄金城そのものを封じる手立てがないわけではない。信長もそれは知っている。だが、あらゆる手段を用いて必ず復活してみせると誓った。かつての友との二度目の決別であった。
(まずは…この命が…どうなるかだがな…)
 胸からの出血が止まらない。さすがの覇王もがっくりと膝をついた。彼を包む光球が炎の天守閣の屋根を突き破り上昇していく。
(まあよい……天が…いや、黄金城が我を生かすかどうかよ…。)
 薄れていく意識の中で信長はそう思った。

 三百年の昔、天凶十年、六月二日未明のことである。

勝利メッセージ
 去ね!!こわっぱが!!
 死灰復燃 我は無敵なり
 うぬの腕では我が野望を、止めることはできん
 人間五十年下天のうちを くらぶれば夢幻のごとくなり

エンディング
「邪魔者は消えた」
「行くぞ、蘭丸」
「はっ!」
「今一度、天下を手中におさめるために」
 この世は闇に閉ざされた・・・覇王を止める者はもはやこの世にはいないのだろうか・・・

必殺技紹介

冥道六芒哭めいどうろくぼうこく

 →←
 相手を掴み上げて光る拳で殴り飛ばすコマンド投げ。
 コマンドが簡単でダメージはそこそこ。投げ技にしては気絶値も高く使い勝手はいい部類。
 ガード固い相手には狙っていってもいいかなっていうレベルにはあるです。
「うせろ」

落鳳斬らくほうざん

 →↓AorBorAB
 剣を振り上げる対空系必殺技。発生が早く、短いながらも無敵時間がある為、一方的に潰されるという事は少ないはず。
 対空に使うのは辛いので対地で使う事になるかと思います。
 武器有りと無しとで見た目が結構変わりますが、使い勝手はほとんど同じです。
「でやっ」

大六天魔鏡だいろくてんまきょう

 ↓→AorBorAB
 マントをひるがえす技。弱、強、真のどれで出しても性能は同じ。
 「鏡」などとついていていかにも飛び道具を跳ね返しそうですが、飛び道具を消す効果しかありません。打撃判定もありますが、隙が小さいというわけでもダメージが大きいというわけでもなく…「マントであっさり飛び道具を払いのける」という格好良さの演出を求めない人には不要な技。格好よさを求める人にとっては「無ければ良かったのに」という技。こーいう技あると使いたくなっちゃうっていう。
「むうぅ」

黒旋連環殺こくせんれんかんさつ

 ↓→CorDorCD
 突進した後に剣で突いて、切り上げたり振り下ろしたりする連斬攻撃。
 この技も弱、強、真のどれで出しても同じ。発生は凄まじく早く連続技だけでなく反撃にも有効。
 素手の時は切り上げでフィニッシュするので追撃可能。武器有り時よりも遥かに大きなダメージを与える事が可能です。
「そこか」

飛槍天舞ひそうてんぶ

 ↓溜め↑CorDorCD
 マントに身をくるみ前方にジャンプ、そのまま落下攻撃を仕掛ける技。
 何故か、しゃがみガード可能ですが、非常に素早く、かつガードされても大きく跳ね返るのでリスクはかなり小さめ。
 黒旋連環殺と並ぶ信長の主力技………のはず。
「くらえぃ」

飛天雷槍ひてんらいそう

 飛槍天舞後CorDorCD
 天舞の跳ね返り中に急降下攻撃を仕掛ける技でこちらは中段判定。
 確実にヒットさせるという事は無理であくまでも奇襲。天舞の性能がいいので無理してこれにつなぐ必要はあまり感じませんが、ヒットすると浮くので追撃可能です。
「げろうが」

三界無惨さんかいむざん 天堕てんをおとし

 ←溜め→AorBorAB
 マントに身をくるんで浮き上がって突進する技。飛槍天舞のグラフィック使いまわしとかそーいうのは禁句。
 弱〜真の違いは突進速度。…真は何か気絶値が0みたい。まあ、真を使うっていう事は闇連弾使うって事なんでどーでもいーですけど。
 ガードされても隙は小さく、弱技でしか反撃を受けません。
「くらえぃ」

三界無惨さんかいむざん 地割ちをわり

 天堕中←→AorBorAB
 舞い上がった後に飛天雷槍を仕掛ける技。
 発生が遅いので天堕からつながりにくいという欠点がありますが、中段判定で、かつこの技があるので天堕をガードされても弱技での反撃さえ受けにくくなってます(下手に弱技出そうものなら、この技が相手に襲い掛かります)。
「げろうが」

三界無惨さんかいむざん 人滅ひとをほろばす

 地割中←→AorBorAB
 無敵の無い落鳳斬。素手の時には怨霊エフェクトがありません。
 三界無惨は一応は連続技に使えるのですが、距離が離れているとつながりにくく、しかも溜め技。そしてダメージは素手黒旋連環殺と同程度という事で、連続技よりは生出しに向いています。
 武器有り時には連続技にはこれを使いたいですが、武器を持つ必要があるのかどうかがそもそも…。
「とあっ」

怨霊爆おんりょうばく

 ↓→AB
 剣を地面に打ち立てて怨霊オーラを発生させる超力必殺技。
 地面に打ち立てる前の剣にも攻撃判定があるので、対空になります。CPU信長はこの技を対空に使いますし。
 ただ、何故か実際に自分でやってみると何か上手く対空として機能しないのは割とお約束。
 レベル1ではヒットしてもダウンを奪えないので最低でもレベル2にしてから使う事!
「くらいつくせ」

獄炎乱舞剣ごくえんらんぶけん

 ←→←AB
 封の剣を投げつけてヒットすると剣が乱舞して相手を切り刻む真超力。
 素手でも出せますが、武器が地面に落ちてる時は流石に出せません。
 武器有り時では発生が早くなるのでNINJAコンボからなら連続技に組み込めます。そもそも武器持たないから意味無いけど。
「でやっ」

冥道輪廻めいどうりんね

 ↓←→←AC(素手専用)
 マントを開いて相手を包み込み「何か」をして相手を消し去り…その後、相手は上空から落下して大ダメージを受けるっていう闇超力。
 一見してコマンド投げですが、実際には普通の打撃技。発生は遅く、判定が強いわけでもないようで、そして効果範囲も狭いという…使い道が見当たらない技。
「わがちとなりにくとなれ」

愚者必滅ぐしゃひつめつ

 
←溜め→AB・←→AB・←→BC・←→AB・←→CD・←→AB・←→CD・←→AB・←→AB・←→AB
 信長だけが持つ闇連弾。デッドリーレイブ形式の自分でコマンド入れる乱舞。
 ゲージMAXならいつでも使えて、使ったところでゲージを消費するわけでもなく、ダメージは非常に大きいという使える技。始動が真三界無惨なので弱技からつながりますし、闇超力だとか闇コンボに比べれば遥かに使える技です。
「くらえぃ げろうが でやっせいっせいっ……くらいつくせ」

万象灰燼ばんしょうかいじん

 A・→D・B・D・→B
 扱いにくい闇コンボ。天堕で突進した後に地面に剣を突きたてて竜巻(?)を発生させます。
 Aをとりあえず出してみて、ヒットしていたら闇コンボにつなげばOK。
 狙いは素手黒旋ヒット後かなー。他キャラと違って闇コンボにつながるルートが1つしか無いのが厄介。使いにくすぎ。
「くらえぃ くらいつくせ」