蘭丸

声優:石井 康恵
個人データ
名前無明神楽蘭丸(むみょうかぐららんまる)
年齢19歳
流派古式天狩無明流
身長171cm
体重失せろ、下郎!
舞台三途の原
武器魔剣“邪魅”
公式ストーリー−覇王入城−
 燃え盛る暗土(安土)城の天守閣には、この国時叛宮の実質的支配者、滅界覇王信長にその寵臣・光輝神楽蘭丸、そして覇王信長の忠実なる家臣・智知将光秀の3人と、彼らの手勢だった者の屍が転がっているだけかのように見える。だが、そこでは信長の腰にある封の剣を奪い返そうとする「己」の一族との熾烈な闘いが繰り広げられていた。
 忍びの真祖ともされる「己」は、信長たちの前に姿を現さずに、天井裏から、あるいは炎をぬって、そしてあるいは影の中から襲いかかりすぐに消える。一撃離脱の戦法でじわじわと信長たちを狩り立てる。恐らくは十人いや、それ以上の追手が目に見えぬところに潜んでいるのだろう。眼前に立ちはだかる百人の敵を斬ることよりも、姿を見せぬこの追手たちとの闘いの方が、信長にとっては苦しかった。部下たちは一人倒れ、二人倒れ…最後に残った二人も、すでに肩で息をしている。
「…くくっ…さすがにちいとつらいかのう」
 信長がつぶやく。
「…何を仰せられる。この光秀と蘭丸、何としてもお館様を守りぬきましょうぞ」
 光秀が精一杯の強がりをいう。この暴虐な主君の弱音を聞くなど、初めてのことだった。
(とはいえ、お館様も蘭丸も限界か…おそらく十人衆がきているな…。よりにもよって己の者に倒されるとは…。いや、これも運命…これでよいのだ…)
 光秀は信長と蘭丸の盾となるように体を乗り出した。次に己の刃に倒れるのは自分だと思っていた。何もない空間に対して構えをとる。次の一撃、自らの首と引き換えに一人は道連れにするつもりであった。
 信長もまた光秀の覚悟を悟り、ふらふらになっている蘭丸の肩を抱く。しかし、次の追手は彼らの背後、何もないはずの壁から襲いかかってきた。咄嗟に信長が斬り払う。真っ二つにされた追手の返り血が、覇王の体に降りかかった時、腰の鞘に納めたもう一つの剣がほのかに輝きはじめた。
(血か…? 生きた者の?いや、あるいは……己か!)
 手がかりはつかんだ。だが、今のこの絶望的な状況ではそれを試みる余裕はない。神出鬼没の敵を相手に、破壊の権化とすら呼ばれた信長も今や満身創痍であった。封の剣の輝きも薄れてしまっている。
(ようやく手がかりを得たというのに…我が天運もここまでか…)
 封の剣を見つめ、悔しさに震える信長。その手をぐいと握った者がいる。
(?)
 その細く白い腕の持ち主と目があった瞬間、信長の腕に、今まで何度も味わった感覚、肉を貫く感覚が伝わってきた。
「蘭丸!」
 蘭丸は封の剣を持ったままの信長の手を、自らの胸に突き立てていた。
「お館様…おゆきください…黄金…城へ…」
 胸から大量の血を噴き出しながら蘭丸の体が倒れ込む。咄嗟に蘭丸の体を支えた信長には何が起こっているのか分からなかった。
「覚悟!」
 そのスキを見逃さず信長めがけて己の追手が斬りかかる。
「お館様!」
 はっ、と光秀が反応するが、遅かった…。確実にその刃は覇王の首をはねたかと思えた…が、追手の体は光り輝く壁によってはじき返されてしまった。
「!」
 追手に驚愕の色が走った。蘭丸の血を浴びた封の剣から発せられた光は覇王たちの周囲に広がり、信長、光秀、そして蘭丸の亡骸を包むと同時に、僅かに床面から浮き上がらせていた。黄金城の解放である。蘭丸の血に反応し、ついに黄金城への道が開かれたのであった。このままでは史上最も稀な暴君の手に黄金城が渡ってしまう…。だが、この瞬間を最も待ち望んでいたはずの信長は、なおも蘭丸の屍を抱え呆然としているのみであった。すでにどのような理由で黄金城の鍵が開かれたのかを考えることもできない。ただその腕の中で冷たくなっていく最愛の寵臣を見つめている。
 剣を手に入れて以来、法力、霊力、陰陽術、贄など、ありとあらゆる方法を試みた。血の試みももちろんおこなった…。何百人もの血が封の剣に注がれたが、それはすべて無駄に終わっていた。恐らく己の一族の血のみが封の剣を発動させる鍵であったのだ。それに気づいていれば…あの、己を裏切った男、烏丸(それは蘭丸の父だったのだが)を斬った時に、この剣で斬っていれば…。信長の心は悔恨の念に満ちていた。彼の生涯を通してその胸を焦がし続けた黄金城の力を手に入れた喜びなど微塵もなく、それと引き換えに失われたただ一人の、ほんの小さな安らぎを与えてくれた者への思いだった。
(蘭丸…蘭丸…蘭……ぐ…)
 鈍い音とともに信長の胸に激痛が走り、初めて彼は我に返った。
「光…ひ…で…」
 最後の最後まで信長を守り続けてきた光秀の刀が、背中から信長の胸を貫いていた。彼もまた、世に紛れて生きる己の一人であった。
「…ご容赦を…」
 今まで彼らを追いつめていた己の一族の精鋭・天嶺十人衆…その最後の一人、天智こそが光秀のもう一つの姿であった。入城の方法が不明なままならば、信長への忠義に従いこの場所でともに果てようと思っていた。だが、黄金城への道が開かれてしまった時、本来の使命に従うことを選んだのだ。
「ぬおおおおおお!」
 どこにそんな力が残されていたのか、その胸板に光秀の刀を突き立てたまま、覇王は光秀の体を弾き飛ばし、仁王立ちとなった。
「天聖の龍叉! 天舞の不知火! 天嶺十人衆よ! いるならば姿を見せよ!!」
 鬼神のごとき形相で信長が叫ぶ。信長を包む光球を取り囲むように己の一族が姿を現す。十人衆の上で己の一族をたばねる天聖の龍叉、十人衆の天和・和の介、天牙・雷蔵、天紅・春霞、天剛・大仙、天明・孔凰、天火・一右衛門、天翔・斬華、そして天舞・不知火、配下の忍びたち…。彼らも普段は人に紛れて生きてきた。精鋭・十人衆同士でも、この覇王追討が初対面の者もいる。
「久しいな…不知火…。貴様…ぐ…まだわからぬか! この不浄の世界を救うには、強大な力こそが必要なのだ! ぬしらただ見ているだけの腰抜けが何をした!」
 不知火が静かに応える。
「黄金城の力、あの強大すぎる力は人の手に渡すことはできない。何人たりともな…。お前にも分かるはずだ。滅界覇王…いや、天魔・信長よ…」
 信長もまた、己の一族の血を引いていた。光秀さえもしらぬ事実であった。
「ふっ…変わらんな…。所詮お前らは何千年も前の亡霊の遺言を守り続ける墓守にすぎぬ! 我は不滅なり! 千度この体が焼かれようと、必ずや力を手に入れてみせる!」
「くるがいい、信長よ。ならばわれら千度生まれ変わって貴様を封ずる!」
 不知火がいい放つ。仮にこのまま黄金城に入り命を取り留めたとしても、黄金城そのものを封じる手立てがないわけではない。信長もそれは知っている。だが、あらゆる手段を用いて必ず復活してみせると誓った。かつての友との二度目の決別であった。
(まずは…この命が…どうなるかだがな…)
 胸からの出血が止まらない。さすがの覇王もがっくりと膝をついた。彼を包む光球が炎の天守閣の屋根を突き破り上昇していく。
(まあよい……天が…いや、黄金城が我を生かすかどうかよ…。)
 薄れていく意識の中で信長はそう思った。

 三百年の昔、天凶十年、六月二日未明のことである。

勝利メッセージ
 そなたの魂は地獄の亡者どもに 喰らわせてあげましょう
 我があるじよ、愛しいあなた様のために こやつらの血を捧げましょう・・・
 くっくっく・・・もっと血を流せ・・・ その血が黄金城復活の鍵となるのだ!!
 これより先、 何人たりともとおしませぬ

エンディング
「覇王の剣によって、天下を手中にせんとする愚か者よ」
「死を持ってつぐなうがよい」
「信長様・・・なにとぞお早い復活を・・・」
「この蘭丸、何百年でもおまちいたしております」

必殺技紹介

歌姫夜曲うたひめやきょく

 →←D
 腕を突き出して相手を吹き飛ばすコマンド投げ。
 ダメージは小さめですが、コマンドが簡単なので使い勝手はいいはず。元々がコマンド投げはダメージに期待というよりも最速で発生する特性を利用しての割り込みに力を発揮する技ですし。
「めいかいにちれ」

夢幻桜むげんろう

 ↓→AorBorAB
 片腕を前に突き出し、掌から気弾を発射する技。
 出は遅いものの硬直が短く使い勝手はいい部類。ニンジャマスターズでは稀有な足払いにキャンセルがかかるキャラなので、足払いと合わせる事でこの技が更に生きてきます。
「むげんろう」

幻斬舞げんざんぶ

 →↓AorBorAB(素手専用)
 腕を払ってピンクの衝撃波だかバリアだか幕だかを発生させる技。
 弱技から繋がる程度に出が早く、かつ無敵時間もある技…ですが、素手になってまで使う必要は無いと思う。
 使うのは武器収納キャンセル連桜花をガードされてしまった時のフォローぐらいか?
「げんざんぶ」

幻斬舞げんざんぶ虚空こくう

 空中→←AorBorAB
 空中幻斬舞。地上版と違って武器を持っていても使える分、ダメージや気絶値で劣る。
 攻撃範囲が広いというわけでも中段判定というわけでもなく、使い勝手はあまりよろしくない。ネオジオフリークによれば連続技用だそーだ。
「げんざんぶ」

連桜花れんおうか

 →←→CorDorCD
 飛び蹴りから、雷光回し蹴りみたいな技につないでもう1回飛び蹴り。蘭丸をよく知らない人が見たらきっと瞬殺烈火と勘違いする…。
 そこそこに突進力があり、そこそこに出が早く、硬直も短いという技で、一応は「性能のいい技」の部類に属しているんだと思います。
 単発で出してもいいですけど、リーチ長い武器収納、武器取り出しキャンセルから出すのが基本かと。ガードされた時に幻斬舞で足掻けるので取り出しよりは収納の方がお勧め。
「せやっ ていっ わいっ」

幻桜舞げんおうぶ 桜花おうか

 ↓←CorDorCD
 ジェノサイドカッターみたいな技。連桜花の2段目と同じ。浮かせ技。
 弱技からつながり、結構リーチもあるので使い勝手は良好。蘭丸の主ダメージ源。
 ただし、ガードされた時の硬直は長い。バクチで出しちゃダメ。
「おうか」

幻桜舞げんおうぶ 風月ふうげつ

 桜花中↓←CorDorCD
 桜花で浮いた相手に対してテレポートして幻斬舞・虚空で追撃。
 別に桜花がヒットしていなくても出す事は出来ますがあまり意味はありません。…CPU蘭丸はよくやってますけど。
「ふうげつ」

幻桜舞げんおうぶ 幻水げんすい

 風月中↓←CorDorCD
 風月で落ちてきた相手を幻斬舞で吹き飛ばす技。
 桜花で浮いた相手には風月>幻水を入れるよりもジャンプ強K>幻斬舞・虚空を入れた方がダメージ、気絶値ともに上なので基本的に出番ありません。
 見た目はそれなりに格好いいのでトドメとかに趣味で。
「げんすい」

夢想冥縛むそうめいばく

 →←→AB
 腕から螺旋。
 発生は遅めで、射程も短く…どうにもハンパな超力必殺技。これ使うんだったら夢幻桜とか連桜花の方がいいと思う。
 見た目にも栄えませんし、この技。
「むそうめいばく」

夢幻桜花むげんおうか

 ←→←AB
 大量の三角を飛ばす技。多段ヒットします。 凄まじく出が遅いです…話になりません。
 画面端同士でも使うのはやめておくべきっていう技です。CPU蘭丸は何故か多用するので体力減ると弱体化するっていう。
「むげんおうか」

幻魔操掌げんまそうしょう

 ↓→←↓AB(要武器)
 ちっちゃい腕みたいなのを地面に投げると地面からでっかい腕が生えてくるという腕ゲイザー。
 この技もかなり出が遅く、しかも近くの相手にしか当たらない。
 一体どう使えと?…CPUキャラなら喰らってくれますが、対人戦では当たるわけがない…つうか当たる当たらない以前に潰される可能性の方が高い。
「げんまそうしょう」

命露散華めいろさんげ

 Aor近C>BorC>Aor→A>→AorB>→B(他ルートアリ)
 相手から花びらを吸い取って、夢想冥縛にして返却する技。…花びらを吸い取る?
 あんまし減らないものの、見た目が独特で何か一番「らしい」技なので適度に相手の体力が減ってる時にはこれでトドメを刺すのを目的に立ち回ってみるのもいいのではないでしょうか?
「ていっ はいっ」